金切り声をあげて、ボクの神経が千切られてゆく 途切れ途切れの神経をひきずり乍ら カゴいっぱいのザクロを頬張り ベトベトと落ちるその果汁を執愛していたんだ 黒いマネキンの手をとり添い寝するオトコ オマエだってそうするはずだ そうやってみんな自らの皮フをダイナシにしてゆく アブっていたカタツムリが思いだしたように ぷちぷちと煮えはじめる様をながめていた 26th/oct/1992 Z.Mastabe