【鎮咳薬】
主成分 | dl塩酸メチルエフェドリン、リン酸ジヒドロコデイン。 |
投与方法 | 経口投与 |
効果 | 20〜40錠経口投与すると、向神経作用を来す。 |
耐性・依存 | コデインは耐性を生じ、身体的依存/精神的依存を生じる。 |
備考 | 薬局・薬店の店頭に置かれている「せきどめ」は殆どエフェドリンが含まれる。例えば、エスエス製薬のブロン錠剤は1錠中にエフェドリンが4.1mg、コデインが2.5mg、 成分として含まれている。シロップの方は問題になって以来、成分からエフェドリンが抜かれ、 コデインのみ配合。エフェドリン(ephedrine)は、マオウ科(ephedraceae)の麻黄(マオウ) (ephedra)に含まれるアルカロイドで、交感神経興奮剤(アップ系)。白色の結晶。気管支筋弛緩作用があるため塩酸エフェドリンとして使用されている。その分子構造は、はじめ副腎髄質ホルモンとして結晶化され、のちに交感神経の伝達に関与する物質 として認められたアドレナリンとよく似ており、作用もアドレナリンやノルアドレナリンと似る。側鎖にある水酸基(OH)をひとつ取り除くだけで、メタンフェタミンに変換される。メタンフェタミン(ヒロポン等の覚醒剤)は、初めエフェドリンから合成されたものである。服用すると神経が高ぶり、活動欲求が促進される。副作用として喉の渇き、不眠、苛々、等の不快症状を齎す。マオウはカスピ海沿岸を原産地とし、70種ほどがアジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカにまたがって分布する。メキシコ・インディアンは、マオウを強壮・興奮剤として茶のようにして飲んだという。コデイン(codeine)はアルカロイドの一。モルヒネのメチル化合物で阿片中に存在。モルヒネに較べ習慣性、副作用が低いので燐酸コデインとして使用されている。モルヒネ型の薬物。エフェドリンが興奮剤(アッパー)に対し、コデインは抑制剤(ダウナー)である。合法スピード・ボール。 |