空想的視覚現象ポストカード#1


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「空想的視覚現象」というのは、Z.Mastabe氏が映画製作用に書き下ろした小説です。
この映像は、主人公の女の子が街の図書館で見たと思ってる写真集の一頁。
映像の中の女性の行動は、彼女の意識できない部分の欲求とそれに相反する拒絶との葛藤の表れです。
だから、この映像は彼女自身が作り出したもので、こんな写真集は現実には存在しないのです。
図書館で開いた頁のひとつだと思っているのは、彼女自身の欲求を自我として受け止めたくないから。
彼女は「ザクロ」を埋めています。
「ザクロ」は小説中で彼女の「認識したくない欲求」の象徴として描かれています。