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幻覚発動薬 Hallucinogens


【マジック・マッシュルーム(magic mushrooom)】

主成分 シロシビン(psilocybin)/シロシン(psilocin)
投与方法 経口投与、或いは分離したシロシビンを静脈注射。シロシビン4〜8mg(シロシベ・メキシカナで約2g)の内服で作用が現れ、5〜15mgで幻覚性がかなり強烈に発現する。充分臨床的効果を与える量は体重66kgに対しシロシビン20mg以上。ラットの半数致死量は285mg/kg とされているが、死亡は稀。
効果 幻覚(視覚、聴覚)作用。基本的な生理的変化は交感神経系が軽く興奮した時の典型的な状態と同じである。瞳孔を拡大し、末梢細動脈を収縮し、心臓を収縮し血圧を上げる。脊髄反射の興奮性を高めることもある。様々な主観的影響・客観的影響が見られる。主観的影響である視覚的効果は眼を開けていると光と空間の知覚が変化し、色彩が生き生きと輝くように見える(色彩幻覚)。視覚に対する効果は眼を閉じたときにさらに強いものとなる。聴覚や味覚対しても複雑な幻覚が起こることがよくある。経口摂取の場合、普通20〜30分のうちに効果が出はじめ、全体的効果は約5時間くらい続く。静脈注射による摂取の場合、数分で効果が現れる。中枢神経系に齎す症状は、あくび、運動失調、昏迷、幻覚、精神錯乱、気分高揚、発語障害、倦怠感、意識障害(大量摂取)など。循環器系に齎す症状は、血圧上昇、頻脈、血圧低下、不整脈など。消化器系には、嘔吐を齎し、神経/筋系には、手足・舌のしびれなどが表れる。中枢神経系に関する作用はLSDのそれに似るがその強さは1/130程度とされている。中毒に対する処方としては、必要に応じて、鎮静薬(ジアゼパム)を投与。催吐施行も有効である。
耐性・依存 生理的耐性を生むがLSDのそれに較べてその速度は遅い。
  シロシビンを含有する幻覚性菌類をマジック・マッシュルームと呼ぶ。モエギタケ科シビレタケ属のシロシベ(psilocybe mexicana、 psilocybe baeocystis)やモエギタケ属のストロファリア(stropharia cubensis)と呼ばれるキノコから採れる幻覚発動薬(hallucinogens)。日本でもシロシビン・シロシンを含有する菌類は多く採れる。ワライタケ(panaeolus papilionaceus)、ヒカゲタケ(panaeolus sphinctrinus)、センボンサイギョウガサ(panaeolus subbalteatus)、オオシビレタケ(psilocybe subaeruginascens)、ヒカゲシビレタケ(psilocybe argentipes)、トフンタケ(psilocybe coprophila)、アイセンボンタケ(psilocybe fasciata)、ジンガサタケ(anellaria semiovata)など、特にセンボンサイギョウガサや Psilocybe baeocystis は極めてシロシビン含有率が高い。シロシビンは比較的容易にリン酸エステル部分の加水分解を受けてシロシンに変化する。 幻覚作用は、シロシンの化学構造が神経伝達物質として知られる「セロトニン」と類似するところから、セロトニンの代謝を阻害したり、セロトニン受容体の作用に影響することなどによると考えられている。が、その詳細についてはまだ解っていない。余談だが、ジンガサタケやワライタケ、ヒカゲタケ、センボンサイギョウガサ、トフンタケは動物などの堆肥上で発生するため、採食に多少の覚悟が必要な方もなきにしもあらず。マジックマッシュルームの栽培キットが市販されている国もある。シロシビンを含む菌類は、インディオ部族の宗教行事に用いられる。

 


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